
皆さん、こんにちは!兵庫県でギター女子をやっている、さくらです!
元西播磨県民局長による内部告発文書をきっかけに、斎藤知事やその側近たちのさまざまな問題が明らかになった、いわゆる「文書問題」ですが、これについては再び行われた兵庫県知事選挙において、斎藤知事が再選を果たしたことにより、一応の決着を見たかのように思えましたが…
一方で、兵庫県政の混乱は収まる気配がないどころか、さらに強まっているのが現状です。
そうした中、1月22日の斎藤知事定例記者会見では、亡くなった元竹内県議の誹謗中傷や、その中で中心的な役割を果たしていた立花孝志氏のSNSでの言動等についての質問が行われましたが、斎藤知事はそれらに対して、誠意ある対応は一切行いませんでした。
斎藤知事は、SNSでの誹謗中傷に対する記者会見で、どのような対応をとったのか…。
本日は、兵庫県在住のギター女子・さくらが、SNSでの誹謗中傷を問われた斎藤知事の記者会見について振り返り、斎藤知事がいかに記者会見で誠意のない対応を行っているか、考察してみようと思います。
斎藤知事の記者会見は…
斎藤知事の記者会見は、これまでから
- 何を聞かれても同じ言葉で答える
- 質問と答えがかみ合っていても押し切る
- 「いずれにいたしましても」を枕詞に言いたいことを一方的に言う
- 都合の悪い質問が来るとお辞儀で強制終了する
といったスタイルを繰り返しており、見ている側に強い不信感を抱かせていました。


そして、今回の記者会見でも、同様の対応が行われます。
竹内元県議の死には「お悔やみを申し上げる」
まず、今回の記者会見において、もっとも問われる事案であった、竹内元県議の訃報について。
竹内元県議については、先の兵庫県知事選挙において、斎藤氏を実質的に支援するという立場をとっていた立花孝志氏がSNSで焚き付けたりする中、斎藤派の支援者たちから苛烈な誹謗中傷や攻撃を浴び、それらに心を病んで、ついには自死してしまうに至ります。

竹内元県議を攻撃していた勢力と、兵庫県知事選挙において斎藤知事を支援していた勢力が明らかに重なる中、本件に関する感想を問われるのは当然に予想できた流れではありましたが…
そういった、竹内元県議に対する質問が来ると、どのような問いであっても

「心からお悔やみを申し上げます」
と、判で押したように同じ言葉を延々と繰り返します。最初の質問であれば分かるのですが、竹内元県議に対する問いがその後も各社・各記者から続くなか、例外なくそれらの問いに対して



「お悔やみを申し上げます」
と繰り返すのは、白々しすぎて興ざめするレベルですし、こういった定型的な回答をだらだらと読み上げることで、会見時間の空費を狙っているのではと思わされるほどです。


立花孝志氏の誹謗中傷に対しても一般論で答える
そして、竹内元県議の死のきっかけでもあり、奥谷県議や丸尾県議など、他の百条委員会への攻撃も誘発しているのが、斎藤氏側におけるインフルエンサーとしての立ち位置を持つ立花孝志氏。
立花孝志氏が、元西播磨県民局長のプライベートや百条委員会の委員のことなど、兵庫県政に関する話題で根も葉もないデマや誹謗中傷を、本件にかかわり出して以降、一貫して繰り返していることについては、今さら具体例を挙げて言及するまでもありません。



具体的な例示を行うと、名誉が損なわれる人がいるので、ここでは自粛します。
ですので、市井に広がってしまった一連の誹謗中傷を止める上で、
ことではあるのですが…
こういった問いに対して、斎藤知事は、



「立花孝志氏を含めたすべての人がSNSを正しく使うことが大事」
と、
立花孝志氏にターゲットを絞ることなく、あくまで一般論としての答え方しかしない
のです。
SNSを正しく使うことが大事なのは、今さら斎藤知事に言われるまでもなく、一般常識として多くの人が理解しています。
ここで必要なのは、
「SNSを正しく使う」という一般常識をあえて破って誹謗中傷を繰り返す立花孝志氏、そしてその周辺の人たちにターゲットを絞って、斎藤知事から強いメッセージを出すこと
なのですが、
斎藤知事は、立花孝志氏にターゲットを絞ったメッセージは、決して出さない
のです。
立花孝志氏のSNS投稿それ自体に関して問われても、



「1人1人のSNS投稿は見ていられない」「選挙期間中は自分のことで精いっぱいだった」
などと、立花孝志氏の投稿については「知らない」「見ていない」というスタンスを崩そうとしません。
これについては、斎藤知事が選挙に当選したリソースが、他ならぬ立花孝志氏とその支援者たちであり、そこに対して批判的なスタンスで臨むことができない、という背景があるのでしょうが…
ただ、それはすなわち
ということになり、とても社会通念上理解を得られないでしょうから、おそらくこのような対応にならざるを得ないものと考えられます。


厳しい質問をする記者の質問時、職員をにらみつける
斎藤知事の記者会見は、大手メディアの記者とフリーの記者とが主な参加者です。
このうち、大手メディアの記者は、日ごろから知事はじめ県関係者と付き合いがあるからなのか、斎藤知事に対して、極端に批判的な質問はしていなかったり、質問と回答がかみ合っていなくても、それを許容してしまったりと、どこか「甘さ」が見えてしまいます。
ところが、そういったしがらみのないフリーの記者たちは、斎藤知事に対して舌鋒鋭く迫りますので、斎藤知事にとっては非常にやっかいな存在。
とはいえ、
本来、権力者はメディアの監視を受けながら権力を行使するものであり、舌鋒鋭い記者がいることは健全な民主主義の証拠
でもあります。
しかし、斎藤知事はそういった厳しい記者たちの質問になると、その記者を当てようとする司会者の職員をにらみつけ、露骨にイヤそうな態度を表すのです。
こういったところもまた、記者会見において斎藤知事が誠意を持った対応をしていないことを表す、ひとつの状況証拠になると言えるでしょう。
まとめ
以上、本日は、1月22日の斎藤知事定例記者会見を参照しつつ、改めて斎藤知事が記者会見において誠意のない対応を繰り返していることを振り返りました。
何を聞かれても、機械的に同じ答えを繰り返す様子は、今や「壊れたレコーダー」とか「念仏」とかと呼ばれ、記者会見を見る人を呆れさせています。
また、斎藤知事にかかわる疑惑などの話題になると、一般論を繰り返して、具体的な話には一切言及せず。特に立花孝志氏の話になると、絶対に氏の発言や行動については言及せず、「知らない」の一点張りで乗り切ろうとします。
さらには、そういった、自らにとって都合の悪い質問をする記者に対しては、ついに露骨に敵意を示すような態度を示し始めるようになりました。
これらの事象から、
斎藤知事は、記者会見において、一切真実を説明しようとしていない
ということは、一目瞭然です。
非常に強く怒りを覚える状況ではありますが、だからといって私はこの記者会見に意味がないとは思いません。
斎藤知事が、記者会見でまともに質問に答えようとしないという事実が、メディアや動画などを通じて明らかになる。
斎藤知事の記者会見の意義は、今や、ここにしかないと言えるでしょう。

