
皆さん、こんにちは!兵庫県でギター女子をやっている、さくらです!
2025年2月11日から15日にかけて、阪神タイガースの公式ファンクラブ会員を対象にした、甲子園及び京セラドームでの試合のチケット先行販売が開始されました。
しかし、このチケット販売は
「サイトに繋がらない!」
「買えない!」
と、予想外の混乱を招くこととなり、X(旧Twitter)上では、ファンからの不満や提案が多数投稿されました。
いったい、阪神タイガース公式戦のチケット販売で、何が起こっていたのか…これらについて、メディアは今のところ特段の報道をしておらず、何が起こったかの全容が、中々見えてきません。
そこで、本日は、兵庫県在住のギター女子・さくらが、2025年の阪神タイガース観戦チケットの大混乱について、考察してみようと思います。
アクセス待ちとシステムの不具合…
2025年の阪神タイガース、チケット販売は2025年2月11日の正午から開始されました。
まずはファンクラブの全会員が対象となり、阪神甲子園球場および京セラドーム大阪での主催公式戦のチケットが先行販売されることとなっていました。

チケットを買うには、阪神ファンならおなじみ「甲チケ」と呼ばれるチケット販売サイトを利用することになるのですが、この甲チケ、
午後1時50分時点で16万人以上のアクセス待ち
が発生していました。
2025年の阪神タイガースの監督は、現役時代の記憶もまだ新しい、藤川球児監督。
ファンからの人気も高い新監督への期待もあって、

絶対にチケットを早く買いたい!
と、多くのファンが同時にチケット購入を試みたのです。
ユーザーの体験談
この様子、あまり公式なメディアでは報じられていませんが、X(旧Twitter)の具体的な投稿内容を見ると、ユーザーたちのさまざまな不満の声が上がっています。
あるユーザーは、
チケットの購入手続きの最終段階まで進めたにもかかわらず、購入できなかった
と報告しています。
また、別のユーザーは、
システムの不具合によって一部のファンクラブ会員に対して追加の抽選販売が行われる
という情報を投稿しています。
これらは、チケット購入プロセスにおける混乱の一端を示しています。
仮想待合室とは
今回の阪神タイガースのチケット販売で問題となったのが、
というシステムです。
これは、チケット販売サイトにおいて大量のアクセスを処理するためのシステムです。
「仮想待合室」は、チケット販売が開始されると、サーバーが即座に全てのユーザーを処理できない場合に、一時的にユーザーを待機させる役割を果たします。
具体的には、ファンは販売開始前にこの待合室に登録され、自分の順番が来るまで待機する必要があります。理論的には、このシステムは接続負荷を分散し、サーバーダウンを防ぐことを目的としたものです。
仮想待合室の問題点
しかし、2025年のチケット販売では、
待合室からチケット販売サイトに接続するまでに非常に長い時間を要した
との投稿が多く見られました。
X上では、待合室に長時間留め置かれた結果、最終的に接続できてもチケットが残っていないという経験談が数多く投稿されたのです。
例えば、あるユーザーは
午前9時から待機し始めても接続できたのが午後4時で、希望の試合のチケットは既に売り切れていた
と投稿しています。
また、ディズニーランドやUSJの行列を思わせるような声も多く、うんざりしたような阪神ファンの声もたくさん聞こえてきたところです。
ファンからの提案
この混乱の中で、チケットが買えないこと、またそのチケットの多くが転売サイトに並んでいることなどから、ファンのフラストレーション、怒りは相当なものがありました。
一方で、こうした混乱を避けるにはどうすれば良いか、アイデアを出すファンがいたのも事実です。
抽選制への移行
まずあったのは、抽選制への移行です。
現状は「早い者勝ち」になってしまっていることから、販売開始とともにアクセスが殺到して、サーバーがつながらなかったり「仮想待合室」などという謎の待機をさせられたりして、これがファンにとって大きな不満となっていました。
早い者勝ちに何らの合理性を見いだせないのであれば、はじめから抽選制にしてしまって、機会を均等にする方がまだファンの不満は少なかったのではないかと思われます。


ファンクラブのランクによる日程の分散
阪神タイガースのチケット購入において、ファンクラブのランクは基本的に参酌されず、ファンクラブであるか否かだけが判定フラグになっています。
しかし、このことがファンクラブ内で「安い会員も同じ条件なのはおかしいのではないか」などの不満になって現れていたように思います。
この点、たとえばオリックス・バファローズだと、ファンクラブのランクに応じてチケット購入のタイミングが変わってくるなど、ランクに応じた日程の分散がなされており、こうした事例を参考にしてはどうかというような声も聞こえてきたところです。
チケット販売時期の分散
また、そもそもまだシーズンが始まってすらいない、この2月の時点からシーズン終了時までのチケットを販売することについての不満の声も、数多くありました。
多くの人が、先の予定が分からない中日々を過ごしているわけですが、そうした中、数カ月以上先のチケットを購入することは非常に勇気が要ります。
また、このように早期にチケットを完売させてしまうと、実際シーズンが始まってから「見たい!」となった人がチケットを正規ルートで入手することが出来ず、非常に困ってしまうのではないかと思われます。



逆に、考えたくもないですが、あまりにもチームが弱すぎて「こんな弱いチームの試合なんて見たくない!」となってしまったときは、早めにチケットを買ったことを激しく後悔しそう…。
リセールシステムの創設
そして何より、このように年間チケットを早々に売っているにもかかわらず、
公式なチケットのリセールシステムがない
ということも、問題を大きく、深くしているように思います。
こういったシステムがないから、折角チケットをとったのに、やむを得ない理由で行けなくなった人への救済措置がとれなくなってしまったり、転売で一儲けしようとする勢力が出てきてしまったりするのです。
一方で、そうした「転売ヤーからは買わないぞ!」と、多くのファンが、販売情報を共有したり、手に入ったチケットの情報を交換したりするためにXを活用したりもしていました。
なぜ?球団からの公式説明がない…
さて、このようにトラブルとなった、2025年の阪神タイガースチケット販売ですが、
阪神タイガース球団は、現時点において一連のトラブルについて総括的に謝罪したり公式アナウンスを出したりしている様子はない
という状況です。
せいぜい、「仮想待合室」サービスが終了になったことを公式サイトで報告している程度です。
【ご案内】 「仮想待合室」サービスの終了について
2025年02月12日 更新
甲チケでは、2月11日(火・祝)のFC全会員先行販売より「仮想待合室」を導入させていただいておりますが、この度、FC全会員先行販売の予定枚数が終了したことを受けまして、当初ご案内しておりました導入期間よりも早くサービスを終了させていただくこととなりました。この度は本サービスにおいて、当初ご案内とは異なる動作環境や緊急メンテナンス実施等により、ファンクラブ会員の皆様にご不便、ご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんでした。
阪神タイガースは人気球団であるがゆえ、多少ファンへの対応が粗雑であっても、ファンは文句を言いながらもついてきてくれるという現実があること。
そして、阪神タイガースは、親会社が阪急阪神ホールディングスという、いわゆる「JTC」で、保守的・官僚的な組織運営になってしまっていることから、こういったトラブルについて、ファンの立場に立ってうまく立ち回ることができていないようにも感じます。



宝塚歌劇団パワハラ問題の対応とか、ひどかったですもんね…。
まとめ
以上、本日は、阪神タイガースのチケット販売騒動について、簡単にご紹介させていただきました。
2025年阪神タイガースのチケット販売は、システム的な面からも、そして運用的な面からも、さまざまな問題を露呈し、ファンからの大きな不満を引き起こしました。
アクセス集中による待機時間の長さ、システムの不具合、情報提供の遅れ、そしてそれらのせいでチケットをうまく入手できなかった人が続出して大問題となりました。
こうした問題を受け、ファンからはさまざまな改善策の提案も見られましたが、一方で当の阪神タイガース球団は、本件に対して特段のコメントを出しておらず、混乱を引き起こしたという自覚があるのかさえ分からない状況です。
阪神タイガースは、トップクラスの人気球団です。だからこそ、球団側には、それにふさわしい、柔軟でファン目線に立った姿勢で日々の業務に向き合ってほしいと痛感します。
来シーズンに向けて、ぜひこれらの声が反映され、より公平でスムーズなチケット販売が実現されることを期待したいところです。



