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12月25日の百条委員会で見えた、斎藤知事の本性【傷害・暴行がなければパワハラではない?】

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皆さん、こんにちは!兵庫県でギター女子をやっている、さくらです!

2024年12月25日。世間はクリスマスでしたが、兵庫県庁では、斎藤知事の一連の問題について調査を行う百条委員会が開かれていました。

これまで百条委員会では、いわゆる「斎藤構文」による同じ答弁を繰り返し、事実解明に対して積極的な対応をしてこなかった斎藤知事。12月25日の百条委員会でも基本的には同様のスタンスでしたが、今回の百条委員会の中で、いくつか斎藤知事の本質に迫るシーンが見られました。

本日は、兵庫県在住のギター女子・さくらが、12月25日の百条委員会で見えた斎藤知事の本性について、ご紹介しようと思います。

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目次

「最後の尋問」に斎藤知事が登場

元西播磨県民局長の内部告発文書に端を発して、兵庫県の斎藤知事のさまざまな疑惑が明らかにされた、いわゆる「文書問題」。

知事とともに、地方における民主主義の一翼を担う兵庫県議会は、百条委員会を立ち上げ、真相解明に向けて取り組んできました。

その調査は、2024年12月25日でひとつの区切りを迎えることとなり、最後の尋問が行われました。

12月25日の百条委員会では、

  • のぞみ総合法律事務所弁護士・結城大輔氏から、公益通報者保護に関するヒアリング
  • 片山元副知事に対する尋問
  • 斎藤知事に対する尋問

の3つが行われました。

最初の結城弁護士による公益通報者保護に関するヒアリングでは、斎藤知事が行った初動対応の不適切さが改めて指摘されました。

そして、片山元副知事に対する尋問では、居丈高な態度で委員の質問に対して尊大に振る舞う態度が、大きな反響を呼びました。

さくら

一部に「片山無双」などと絶賛する声がありますが、あれは単に、県庁のパワハラ体質を世に知らしめただけだと思うのです…

こうした流れの中、最後に行われたのが、斎藤知事による尋問。

基本的には、これまでと同様、

さまざまな質問をカテゴリーごとに分類し、カテゴリー単位で、極力同じ言葉で答える

という、いわゆる「斎藤構文」で乗り切ろうとしており、例によって「壊れたテープレコーダー」を長時間にわたって見せられる時間になってしまいました。

12・25百条委員会で見えた、斎藤知事の本性

一方で、2時間にわたる百条委員会の中でしたので、「壊れたテープレコーダー」による「斎藤構文」の中にあっても、斎藤知事の本性が見えるシーンが、いくつかありました。

以下、それらについてご紹介し、論評しようと思います。

「傷害、暴行がなければパワハラではない」という認識

これまでの百条委員会で、斎藤知事のパワハラが疑われる行為については、その多くが明らかにされており、あとは「これらをパワハラと認定するか」というところまで議論は進んでいます。

一方で、斎藤知事は、選挙期間中「パワハラはありません!」などと演説で主張しており、これまでの百条委員会での議論とは全く異なる主張を通じて、選挙を勝ち抜いてくるという状況にありました。

百条委員会では、これらの矛盾を各委員に問われます。

これらに対する斎藤知事の見解は、非常に衝撃的なものでした。

「傷害、暴行といった行為は行っていないので、パワハラには当たらないと認識している」

複数人の質問に対して、「斎藤構文」方式でこの答えを繰り返していたので、おそらくこの回答は、突発的に口を突いたものではなく、事前に想定問答を作って用意していた回答…すなわち、斎藤知事自身の考え方として、しっかり整理したものであろうと推測されます。

厚生労働省の「パワハラの定義」を知らない斎藤知事

しかし、パワーハラスメントの定義は、厚生労働省によると、

  • 優越的な関係に基づいて(優位性を背景に)行われること
  • 業務の適正な範囲を超えて行われること
  • 身体的若しくは精神的な苦痛を与えること、又は就業環境を害すること

とされているとともに、「身体的若しくは精神的な苦痛を与えること、又は就業環境を害すること」の具体例として、

何度も大声で怒鳴る、厳しい叱責を執拗に繰り返す等により、恐怖を感じさせる行為

というものが、はっきりと書かれています。

さくら

これは厚生労働省の資料を見ていただければ一目瞭然ですね。

※出典:https://www.mhlw.go.jp/content/11909500/000366276.pdf

これを見ると、「傷害、暴行がなかったからパワハラではない」ということは、どう考えても言えません。「暴言、厳しい叱責を執拗に繰り返す」という行為だけで、十分パワハラには該当するのです。

たとえば、「考古博物館で20メートル歩かされてブチ切れた事件」は、百条委員会での尋問の経過を見る限り、この要件を満たしていると整理することはごく自然です。

斎藤知事は「パワハラ研修を受ける」という話をしていたのですが、どんなパワハラ研修を受けたら、「暴行・傷害がなければパワハラではない」というような見解に至れるのか…非常に関心があります。

パワハラは「司法の場で争って、判決が出ない限り認めない」という態度

なお、このほか、斎藤知事は、

「パワハラかどうかの判断は司法の場でなされるもの」

という見解を示されましたが、逆に言うとこれは

斎藤知事は、司法の場で争われて、判決としてパワハラが認定されない限り、自分の言動がパワハラとはならない

という斎藤知事の考え方が表れています。

これは、百条委員会の報告書がパワハラ認定をすることを念頭に置いて、先んじて反論しようとしているものだと考えられますが、

自分の言動がパワハラだと言う奴は、裁判に訴えてくればいい。そうでないと自分はパワハラだとは考えない

と、パワハラに対する向き合い方が相当に後ろ向きであることを如実に示していると言えるでしょう。

「風向きを変えたい」発言は「記憶にない」⇒部下が偽証を問われるおそれ

百条委員会では、井ノ本元総務部長が以前の尋問で証言していた

「風向きを変えたい」と知事から話があった

ということについても複数の委員から問われました。

しかし、斎藤知事はこれらに対して、

「風向きを変えたい」という発言は記憶にない

という主張を繰り返しています。これも何度聞かれても同様の答えをしていたので、おそらく事前に想定問答で用意していた回答なのでしょう。

しかし、この回答をすることにより、

斎藤知事と井ノ本元総務部長のどちらかが、百条委員会でウソをついている(偽証している)

という事実が浮かび上がってきます。

斎藤知事は「記憶にない」という言葉でギリギリ偽証にならないところを狙っているようにも思いますが、少なくともシラを切っているとの指摘は免れません。

仮に斎藤知事のシラ切りが事実であったと認定されるなら、「風向きを変えたいとの発言が知事からあった」と百条委員会の場で証言した井ノ本元総務部長は、百条委員会で偽証したことになってしまいます。

百条委員会における偽証は、禁固刑を伴う、非常に重い罪とされています。地方公務員は禁固刑以上になると、たとえ執行猶予がついてしまうと失職してしまい、退職金も失ってしまいますので、いまだ現職職員である井ノ本元総務部長は、このような事態になることは、絶対に避けたいと考えるのが自然のはず。

にもかかわらず、斎藤知事は「井ノ本元総務部長が偽証した」というような趣旨の答弁を繰り返しているわけですが、これはすなわち、

斎藤知事は、自らが助かるために、これまで尽くしてきた部下職員の人生を犠牲にした

というような指摘を受けても仕方のないような行為をしています。

もちろん、本当に偽証があった可能性もあるので、ここは現時点で結論めいたことを断定できる状況にはありません

だからこそ、今一度、井ノ本元総務部長に対して、

「風向きを変えたい」との発言があった旨を知事は否定しているが、改めて本当にその発言があったのか

を、刑事責任が問われる中での覚悟のもと、問うてみる必要があると言えるでしょう。

まとめ

以上、本日は、斎藤知事の12月25日の百条委員会の発言を振り返り、その中で特に斎藤知事の本性が表れているシーンをご紹介させていただきました。

基本的には「斎藤構文」の連発で新事実を極力明らかにしないように振る舞っていた斎藤知事でしたが、やはり言葉の端々に、「本性」が見えるシーンがありました。

特に「暴行・傷害がなければパワハラに当たらないとの認識」については、今後知事の下で働く職員にとっては衝撃的な発言で、「事実上パワハラを肯定している」という解釈をされても仕方のない発言であり、斎藤知事が一連の問題について全く何も反省していないことが明らかになっています。

百条委員会の報告書では、ぜひこのあたりについて、これまでの県職員の証言を十分に踏まえつつ、厳しく指摘していただきたいと思います。

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