皆さん、こんにちは!兵庫県でギター女子をやっている、さくらです!
元西播磨県民局長の内部告発に端を発した、いわゆる「文書問題」、そしてこれを受けた兵庫県知事選挙によって、兵庫県は大混乱に陥っています。
そして、その混乱はSNSでは特に顕著に見られ、斎藤派と反斎藤派が、それぞれの主張を繰り広げている状況にあります。
そんな中、SNSでよく使われる言葉に「犬猫野菜」というものがあります。
この「犬猫野菜」とは、いったい何のことなのか。そして、なぜ「犬猫野菜」と呼ばれるようになったのか…。
本日は、兵庫県在住のギター女子・さくらが、兵庫県における「犬猫野菜」という言葉について取り上げて、お話ししようと思います。
「犬猫野菜」とは
まず、この「犬猫野菜」とはどういう意味なのか。もちろん、言葉どおり、「犬と猫と野菜」のことではありません。
SNSで兵庫県政に関する議論をしているときにおいては、
という意味になります。
特に、斎藤陣営のデマをファクトチェックもせずに鵜呑みにしたり、理路整然とした議論が通用しなかったり、常軌を逸した斎藤知事への擁護…いわゆるエクストリーム擁護を繰り出すような、斎藤派の中でも特に議論のレベルが低い人たちのことを、「犬猫野菜」と呼ぶような傾向にあります。
なぜ斎藤信者は「犬猫野菜」なのか
さて、このように斎藤信者のことを「犬猫野菜」と呼ぶことは分かりましたが、それにしてもなぜ「犬猫野菜」なのでしょうか。
この言葉のルーツ、見ていきましょう。
【犬猫】立花孝志氏がYouTubeで
まず、「犬猫」についてですが、こちらは立花孝志氏がYouTubeで語っていたその発言にルーツがあります。
動画の中で、立花孝志氏は、
「バカな人たちをどうやって上手く利用するか。犬とか猫と一緒なん。バカに(票を)入れてもらう方法を考えるのが、本当に賢い人かな」
と、
のです。
自分の扇動に乗った人たちは「犬や猫と一緒」
つまり、
立花孝志氏にとって、自分の扇動によって動いた人たちは「犬や猫」のようなもの
ということ。
とても有権者に対して誠意を持った向き合い方には見えませんが、一方で立花氏が仕掛けた戦略は先日の兵庫県知事選挙において一定奏功し、斎藤知事は110万票を集めて当選します。
しかし実際は、兵庫県知事選挙の中で流れていた情報にはデマも非常に多かったです。
また、斎藤氏の対抗勢力とみなされた人たちには徹底した誹謗中傷が行われたことも、既に多くの人に知られているところであり、一部事案は既に刑事告発が受理されているところであります。
しかし、今回の立花孝志氏の発言に照らして考えると、
- 斎藤知事に投票した人
- デマを信じて、稲村候補者に対するデマや誹謗中傷を広げた人
- 百条委員会の委員に対して誹謗中傷や攻撃を繰り返した人
はみな、立花孝志氏やその勢力に利用された人たちであり、言うなれば「犬や猫と同じ」ということ。
ここから、
斎藤元彦氏の狂信的な信者のことを「犬猫」と呼ぶようになった
のです。
【野菜】merchu・折田楓さんのSNS戦略で「収穫」された人たち
続いて、「野菜」の方を見ていきます。
こちらは、先般の兵庫県知事選挙において、業としてSNS運用を請け負ったことで、公職選挙法違反の疑いがかけられている、株式会社merchuの代表取締役・折田楓さんの資料に由来します。
折田楓さんは、選挙終了後に、選挙期間中における自らの活動を、noteに公表しますが、このnoteに記載された内容が、ことごとく公職選挙法違反を裏付けるものとなっており、noteの文章や資料の多くが消されてしまいました。
「証拠保全」との話もありますが、一応、今も一部は消されずに残っていますね。
有権者たちを「モノ」扱い
さて、そのnoteに掲載されていた資料の中に、SNS戦略を説明するものがありました。それがこちら。
もともとは資料の一部がぼかされた形で掲載されていたのですが、有志によってぼかされた内容が解読され、SNSで広く一般に共有された資料となっています。
さて、この資料においては、SNSを通じた有権者への情報発信において、
- フェーズ1:種まき
- フェーズ2:育成
- フェーズ3:収穫
と表現しており、
ということが、大きな物議を醸しました。
こうして、こうした
SNS戦略に乗せられて、斎藤氏の信者となった人たちのことを「野菜」と例えられるようになった
のです。
「犬猫」も「野菜」も斎藤氏側のインフルエンサーがルーツ
と、このように、「犬猫野菜」という言葉のルーツを「犬猫」と「野菜」とに分けて見ていったわけですが、ここでひとつ、興味深いことに気づきます。
それは、
「犬猫野菜」という蔑称のルーツは、斎藤氏側のインフルエンサーが、有権者たちを見下すときに使ったところにある
ということ。
立花孝志氏は、扇動された有権者たちのことを「バカな人たち」といい、「犬や猫と一緒」と言った。
折田楓氏は、SNS戦略を仕掛けたターゲットのことを、「種まき」「収穫」という言葉で、野菜という「モノ」として扱った。
斎藤派が有権者を見下していたがゆえの「矛盾」
「犬猫野菜」という言葉が、もし反斎藤氏側の勢力による単なる悪口だったら、この言葉はきっとここまで広く用いられなかったと思います。
斎藤氏側に立ったインフルエンサーたちが、その影響力に溺れたかのように、有権者たちのことを見下して、本来なら大切な人たちであるにもかかわらず、「バカ」とののしって、動物や野菜に例えてしまった…。
こうしたところから、
本来、斎藤氏側の味方の象徴であるべきはずの人たちが、斎藤氏側に立った人たちのことを侮蔑するような言葉で表現していたというこの矛盾が、「犬猫野菜」という言葉に、単なる蔑称ではない、ある種のメッセージ性を持たせたのではないか…
私は、そう考えています。
まとめ
以上、本日は、反斎藤元彦派の勢力が用いる「犬猫野菜」という言葉が、果たしてどういう意味なのかについて、言葉のルーツを探ることから取り組んで、考察してみました。
「犬猫野菜」という言葉は、斎藤知事の狂信的な信者たちへの蔑称なわけですが、その蔑称は、反斎藤派が生み出した言葉ではなく、
であったというところが、非常に重要だと考えています。
斎藤元彦知事に投票した人たちは、結局のところ、斎藤派のインフルエンサーに見下され、踊らされていただけ。
そして、奇しくもこの2人については、どちらもが今回の兵庫県知事選挙において法令違反の疑いをかけられているという状況です。
そんな「犬猫野菜」と呼ばれる勢力は、ネット上でデマや誹謗中傷をまき散らしたり、斎藤氏に批判的な主張を行う者の自宅等に乗り込んで攻撃したりと、もはや完全なる無法者の様相を呈しています。
「犬猫野菜」という4文字に込められた、これまでのさまざまな経緯、矛盾、そして問題。この言葉を使うときには、それらを噛みしめ、大切に考えていきたいと思います。