
皆さん、こんにちは!兵庫県でギター女子をやっている、さくらです!
元西播磨県民局長による内部告発文書をきっかけに、斎藤知事やその側近たちのさまざまな問題が明らかになった、いわゆる「文書問題」ですが、これについては再び行われた兵庫県知事選挙において、斎藤知事が再選を果たしたことにより、一応の決着を見たかのように思えましたが…
一方で、兵庫県政の混乱は収まる気配がないどころか、さらに強まっているのが現状です。
その根幹にあるのは、一連の問題について何一つ真実を語ろうとしない斎藤知事の姿勢があるわけなのですが…
そんな斎藤知事が、選挙前から今に至るまで全く変わっていないことを如実に示すシーンがありました。
それが「相も変わらずの『エレベーターのボタン押し係』の存在」。
この「エレベーター係」、斎藤知事は選挙期間中に「ボタンは自分で押す」と言っていたはずなのですが…いったい、どうなっているのでしょうか?
本日は、兵庫県在住のギター女子・さくらが、斎藤知事のエレベーターボタン押し係について、考察してみようと思います。
パワハラの一環で問題となった「エレベーター係」
一連の文書問題では、斎藤知事のパワハラが告発されたことも大きな話題になりましたが、その中でちょっとした話題になったのが
というもの。

どういうことか。少し百条委員会のアンケートを見てみましょう。
・神戸市内のフィールドパビリオン候補地(●●●)を視察した際、知事がエレベーターに乗ろうとすると目の前でエレベーターの扉が閉まり、乗り損ねたことに激怒して、エレベーター前にいた県職員に、施設の職員も見ている前で「お前はエレベーターのボタンも押せないのか」と大声で怒鳴りつけた
知事が「エレベーターのボタンも押せないのか」と職員を罵倒したという話を聞きました。知事が、令和5年6月に●●●を訪問した際か、●●●を訪問した際のどちらかだと聞きました。上の階に移動する知事のために、エレベーターのボタンを押す職員が配置されていたが、知事がエレベーター前に到着したときにタイミング悪くエレベーターが上に上がってしまい、「お前はエレベーターのボタンも押せないのか」と厳しく罵倒された。周囲にいた社員の方も、あまりの厳しい罵倒にびっくりしていた。
知事が出席する行事において、専用の控え室を用意しないといけないのは秘書課から強く言われていた。また、車の発着場所や通行する経路などかなり細かく明示するように求められており、所管課並びに主催者、会場に非常に負担を強いていた。(これ自体はパワハラとはいえないかと思われるが、文書に取り上げられていた20mの件が影響していることは明白)令和5年度阪神南躍動カフェでは、エレベーターで待たせると知事の機嫌を損ねるということから、知事が乗った車が近くに来たらエレベーターを開けておく人員が配置されていた。当日のロジ資料にはっきりとエレベーター係が記載されている。
知事訪問先のエレベーターが通過してしまった際に、担当していた職員を公衆の面前で強い調子で叱責したことを叱責された本人から聞いた。
企業の視察の際、知事到着時の会議室への案内の際、エレベーターで移動する必要があり、職員がエレベーターを呼んで知事が来るのを待っていたが、エレベーターの設定が特殊だったのか、外でボタンを押しているにもかかわらずエレベーターが他の階に移動してしまったとのこと。そこに知事が来て、エレベーターを呼んでおくことを何故していないのかと叱責されたとその職員から直接話を聞いた。私自身はその様子は遠方から見ていて、エレベーター前で知事から何か言われている様子は見たが、遠くて話の内容までは直接は聞いていない。どのような口ぶりでの叱責だったかまでは聞かなかったが、当該職員はその夜眠れなかったということだった。
①エレベーターを待たせていないと怒る話はよく聞きます。
・何十分も前からエレベーターを開けておかなければならず、その途中で来客が「エレベーターを使いたい」と言っても、知事のために使わせることができません。
・知事が乗るエレベーターを用意するために、乗っていた職員が降ろされることもあります。
エレベーターのボタンを押し間違えて知事から強く叱責されたいう女性職員は、優秀な人材だったがその後すぐに退職したと聞いた。
知事室からのお出かけ…お帰りの際はエレベーターを待つを待つこと、途中階で止まると叱責されるため、秘書課総出で各フロアにてエレベーターが6階↔1階となる(知事以外が乗らない)よう奔走していると聞いた。
イベント時のエレベーター利用も、知事がうるさいと聞いていたので、一般の方がごった返しているが、複数あったエレベーターのうち1基を知事用に止め、知事の帰りをスムーズにした。
出張時の知事の動線に厳しく、エレベーターを開けて待っていなかった若手職員を怒鳴ったと聞いたことがある。以降、秘書などが事前に現地に行き、動線を確認することになっていると聞いている。
かなり衝撃的なエピソードが、続々と語られます。

特に、公衆の面前で「お前はエレベーターのボタンも押せないのか」と強く叱責するのは、完全にパワハラの要件を具備してますね。
このように、斎藤知事は、
- エレベーターを待たされるとキレだす
- なので、エレベーターのボタンを押す係が常に待機させられている
- 乗ったエレベーターが途中で止まらないように、各階にも職員が配置されている
と、エレベーターで移動する際には、異様とも言える数の職員を配置しないといけないようになっているのです。
このような、「知事がエレベーターで移動する際、知事が待たされたりすることのないように段取りする職員」のことが、「エレベーターのボタン押し係」とか「エレベーター係」と揶揄されるようになるわけですね。


当時はあまり話題にならなかったけど…
この「エレベーター係」についても、なかなかのパワハラエピソードではあると思うのですが、百条委員会やマスメディアの報道では、他にもインパクトのあるパワハラがたくさんあったため、この「エレベーター係」について詳しく議論されることはありませんでした。



「20メートル歩かされてキレた」とか「授乳室を占拠した」とかの方が、マスコミ的にはキャッチーでしたしね…。




メルチュ捜索後のぶら下がり会見で「エレベーター係」登場
しかし、この「エレベーター係」の件は、県職員の中では日々の仕事に直結する非常に重要な問題でしたから、兵庫県政に注目している人たちの間では、結構な注目を集めていたエピソードでもあります。
そうした中、2月7日、この「エレベーター係」の存在が、久しぶりにクローズアップされます。
この日は、斎藤知事の選挙において、SNS戦略を有償で請け負ったことにより、公職選挙法違反を疑われている株式会社メルチュ代表取締役・折田楓さんのところに警察・検察の捜索が入りました。


警察・検察が、斎藤知事の選挙関係者のところに強制捜査に入ったというのは、非常に大きな事件ですので、斎藤知事は県庁1階ロビーでぶら下がり記者会見に応じます。
この会見は「公職選挙法に違反しているという認識はない」「詳細は代理人弁護士に一任している」と、相変わらずの壊れたテープレコーダーに終始するわけですが…


その会見が終わった後、我が目を疑う光景が目の前に広がります。
なんと、
斎藤知事が乗った県庁のエレベーターに、エレベーターのボタン押し係が存在した
のです。
斎藤知事がエレベーターに乗ると、エレベーターの操作などは一切せず、カメラに対して丁寧におじぎをします。
そして、そのタイミングでエレベーターが閉じるのですが…斎藤知事は同乗者の方と一切コンタクトを取る様子はなし。
おそらく、事前に斎藤知事が6階の知事室(秘書課)に直行できるよう、職員が乗って準備していたのでしょう。
エレベーターの操作は何一つ自分でせず、職員に作業をさせて、自分はカメラに向かってかっこよくお辞儀…。
先日の記者会見で、両手が塞がった年配の職員さんに、ドアを開けさせたのと同じ、一見亭作よく見えるのものの、実は醜悪でしかない光景が、再び垣間見えたのです。


選挙中は「エレベーターのボタンは自分で押す」と言っていた
さて、このエレベーターのボタン押し係についてですが、実は選挙中に斎藤知事は直接質問されています。
そしてそのとき、斎藤知事は
と、ちゃんと自分の口で言っているのです。
これについては、証拠の動画もありますので、しっかり見てみましょう。
選挙中は調子の良いことを言っておきながら、選挙の結果が出たら、そういうのはすべて無視して、選挙前と同様…何なら、選挙前より醜悪な形で、自らの権力を誇示しながら行使するような姿勢で日々を過ごしている…。
そんな人に、県民が、そして県政運営の手足となる職員がついていくわけがありません。
「たかがエレベーター係」とは、私は思いません。
なぜなら、
こういう小さなところ1つ1つに、人の性格、本性が表れるから
です。
まとめ
以上、本日は、「斎藤知事の周りにいる『エレベーターのボタン押し係』」についてご紹介させていただきました。
個人的には、知事クラスの幹部であれば、円滑に移動できるようにエレベーターを手配していく等の気配りがあること自体は、必ずしも悪いことだとは思いません。
しかしながら、それが出来ていないことに対して「お前はエレベーターのボタンも押せないのか」などと強く叱責したり、一般の人にエレベーターを使えなくしたり、他の階にまで職員を配備して止まらないようにしたりというのは、常軌を逸した行動であり、明らかにやり過ぎですし、特に強い叱責についてはパワハラとして断罪されるべき事案です。
そして、こういう行動に対して批判があり、選挙のタイミングでこれを問われて「自分でエレベーターのボタンを押す」とカメラの前で言っているにもかかわらず、選挙が終わったら、その約束は反故にして、相も変わらずエレベーター係を侍らせている…。
その背景にあるのは、
斎藤知事の「特別扱いされないと気が済まない」という特権意識
です。
知事は公権力を行使することができる立場ではありますが、だからといってその公権力を、「自らを特別扱いさせるため」に利用するような行為は、公職者失格だと言わざるを得ません。
さまざまな点から、斎藤知事の本性が見える、「エレベーターのボタン押し係」のお話しでした。