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斎藤知事の口癖「〜含めて」が気になる…「立花孝志氏も含めて」の意図は?

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皆さん、こんにちは!兵庫県でギター女子をやっている、さくらです!

元西播磨県民局長による内部告発文書をきっかけに、斎藤知事やその側近たちのさまざまな問題が明らかになった、いわゆる「文書問題」ですが、これについては再び行われた兵庫県知事選挙において、斎藤知事が再選を果たしたことにより、一応の決着を見たかのように思えましたが…

一方で、兵庫県政の混乱は収まる気配がないどころか、さらに強まっているのが現状です。

そんな中、斎藤知事が週に1回、公の場でメディアや記者からの問いに答える定例記者会見は、知事の現時点における県政混乱への向き合い方を知る、貴重な機会になっています。

この記者会見を毎週注意深く見ていると、あることに気づきます。

それは、斎藤知事が「〜も含めて」という言い方を、異様に多用するということ。

この「〜も含めて」という言葉には、裏にいったいどんなニュアンスがあるのか…。

本日は、兵庫県在住のギター女子・さくらが、「〜も含めて」という斎藤知事の口癖について、考察してみようと思います。

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目次

斎藤知事の口癖「〜も含めて」

斎藤知事が、記者会見などで多用する「〜も含めて」という言い回し。あまりにも多用するので、

県民

なんだか耳に残るなあ…

という印象を持った方も、非常に多いのではないでしょうか。

「〜も含めて」という斎藤知事の口癖は、2024年3月27日の、元西播磨県民局長を公衆の面前でののしる発言をした際に登場し、このシーンがあまりにもメディアやSNSで数多く使われることで、多くの人の知るところになったのではないかと思います。

公務員ですので、選挙で選ばれた首長の下で、全員が一体として仕事をしていくことが大事なので、それに不満があるからといって、しかも業務時間中に、嘘八百含めて、文書を作って流す行為は公務員としては失格です。

この「嘘八百含めて」というところで、「含めて」という言葉が登場します。

「〜含めて」の回数を数えてみると…

その後の記者会見でも「〜含めて」という言い回しを斎藤知事は多用しており、たとえば直近の記者会見で言うと、

  • 2025年1月22日:19回
  • 2025年1月22日:28回
  • 2025年1月8日:18回
  • 2024年12月26日:23回
  • 2024年12月18日:40回
  • 2024年12月11日:7回
  • 2024年11月27日:10回
  • 2024年11月19日:10回※知事就任会見

※記者の質問における「〜も含めて」を含む。

と、かなりの回数、「〜を含めて」という言い方をしていることが分かります。

そして、知事就任会見から12月11日までの間は、せいぜい「〜含めて」の回数は7〜10回程度だったのが、12月18日の会見では「40回」と、この「含めて」の出現頻度が大幅に増加します。

そしてこれ以降、コンスタントに20回ほどは「〜を含めて」という言葉を、会見で発するようになるのです。

「立花氏を含めて…」から読み取る意図

この「〜を含めて」が特に印象的だったのが、1月22日の知事定例会見です。

この会見では、立花孝志氏が「竹内元県議が警察に逮捕される予定」というデマをSNSで発信したものの、その後県警本部長によって完全にそのデマが否定されたことを受け、立花氏のSNSの発信について知事がさまざまな角度から問われます。

しかし、斎藤知事は、立花孝志氏のSNSの発信について問われても、

県民

立花氏も含め、SNSを利用する方は誹謗中傷はすべきでない

という言い方に終始しています。

読売新聞:

質問とお答えが嚙み合っていないように感じます。

私がお尋ねしたのは、なぜ削除要請をされないのかというところをお尋ねしているのですが、例えば、立花氏に直接的に削除をお願いすることもできると思うのですが、積極的な対応を取るには何か支障があるのでしょうか。

知事:

私は、県知事という立場ですから、まずは様々な方がSNSをご利用されているという中で、一つ一つを把握して、それが真偽かどうかというところを、知り得る、そしてそれを確認していくことは難しく、容易ではないという状況もあります。

それから、私の立場としては、これまでも、あらゆる方が、それは立花氏も含めてですが、SNSを利用する方に対しては、誹謗中傷、真偽不明の情報発信を含めて、人を傷つけるような発信というものはすべきでないということは、これまでも、今回、新たに知事に就任してからも、幾度となく伝えてきています。

個別事案にフォーカスを当てさせないための「〜を含めて」

これはどういうことかというと、

立花孝志氏の誹謗中傷を、全体の中のOne of themにするために、「〜を含めて」を多用している

ということ。

立花孝志氏のSNSでの発信は、デマや誹謗中傷、さらには攻撃を煽るような文言があまりにも多く、実際にこれに乗せられて竹内元県議や奥谷県議、丸尾県議、迎山県議などが攻撃されている状況にあります。

このSNSの発信について問われたとき、兵庫県知事という公職者の立場で、これをかばうことはさすがに出来ない。

一方で、だからといって、実質的に立花孝志氏の支援を受けて兵庫県知事選挙に当選しているという政治的背景がある中、「立花孝志氏の発信はけしからん」などとは口が裂けても言えないし、仮に言ったら自らの当選の正当性が疑われる。何より、立花孝志氏のシンパたちが手のひらを返して自らに対して襲いかかってくる懸念さえある…。

こうした状況を総合的に勘案すると、

斎藤知事は、立花孝志氏の個人を攻撃しない形で、SNSの誹謗中傷に対して一般論としての懸念を表明する手法として、「立花氏も含めて」という言い方をしている

ということが分かります。

さくら

このあたり、フリー記者の菅野完さんが、斎藤さんに鋭く迫っていますね。

フリー記者A:

先ほどから、「心ない誹謗中傷」、「双方にある」、「立花氏含め」等々を繰り返し、お答えになっておられます。

しかし、どれだけ調べても、街頭演説の最中に、県議会議員の個人名を挙げて、「こいつらを見つけたら居場所を教えてくれ」と支持者に言い、支持者と県議会議員の自宅を取り囲み、人が亡くなったその日のうちに、何の裏付けもないことを喜々として、SNSに書き、その支持者が亡くなった後も、亡くなった県議会議員のプライバシー情報を喜々として、SNSに書いている。

これはもはや誹謗中傷ですらないと思うんです。

一人の人が亡くなったという厳粛な事実があると思うんです。

知事にとって、ひょっとしてその人は、政敵だったかもわからない。

知事にとって、ひょっとしてその人は、目の上のたんこぶだったかも分からない。

そして、その人を死に追いやった、誹謗中傷を流した人は、知事にとって、ネット番組で、知事がいみじくも共感するとおっしゃったように、お友達なのかもしれない。

しかし、立花氏がやっていることは、県警本部長が足下に否定したように、デマの垂れ流しであり、報道ベースですが、亡くなった元県議は、「立花氏が怖い」とさえ口に出していた。

その現実がありながら、知事が一般論に逃げ、立花氏の名前を出して、「やめろ」と公然と言わないと決めた理由は一体何ですか。

知事:

竹内元議員が、ご逝去されたということは、大変、心からお悔やみを申し上げたいと思います。

県議会でも、大変厳しいご質問やご指摘をいただいてましたので、そういった意味では、意見が合うところもあれば、もちろん合わないところもあったと思いますが、大変、素晴らしい見識と県政の経験をお持ちの方でしたので、そういった意味では、本当に尊敬していましたし、心からご冥福をお祈りしたいと思っています。

SNSにおける誹謗中傷というものは、誰であってもやってはいけないことで、それはやはり、皆さんにお伝えすることが大事だと思っています。

フリー記者A:

私が聞いているのは、一般論を採用した理由であって、一般論の内容ではないんですが、この1時間、知事は同じことを18回言っています。

なぜ、立花氏の名前を挙げて「やめろ」と言わないんです。

知事:

これからも、SNSにおける誹謗中傷を抑止するための対応については、条例制定もしっかり準備していくとともに、今日もそうですが、これまでも全ての県民の皆様、SNSを利用されている全ての方に対して、誹謗中傷、人を傷つけるような、発信や行動というものは、決して許されない行動だと思っています。

ぜひ、そういった行動を行わないように、私からも改めて、強くお願い申し上げたいと思います。

フリー記者A:

誰に対してですか。

誰に対して、強くお願いされているんですか。

知事:

全ての県民の皆様、そして全てのSNSを利用されている方に対しまして、誹謗中傷や人を傷つけるような使い方、運用というものは決してされないということを、私からも改めて、強く申し上げたいと思います。

フリー記者A:

ということは、知事にとって、立花氏がやっているような、自宅に押しかけるとか亡くなった後も自宅の写真を上げ続けるとか、家族の写真を上げるということは、全ての県民や全てのSNSユーザーがやっていることなんですね。

知事:

繰り返しになりますが、SNSにおける誹謗中傷というものは、誰もがすべきではないということですので、ぜひ、そういった行動をしないように私からも改めて、今日もそうですが、これからもしっかりと、県民の皆さん、県民以外の全ての利用されている方に、SNSの冷静かつ適切な運用を、改めて心からお願い申し上げたいと思います。

フリー記者A:

立花氏に異常行動を「やめろ」と言う必要があるんじゃないですか、なぜ言えないんですか。

知事:

全ての県民の皆さん、全てのSNSを利用されている方に対して、私は、誹謗中傷を含めた、心ない人を傷つける行動はすべきではないということは申し上げています。

フリー記者A:

立花氏のやっていることは、一般的だと認識されているわけですね、知事の中では。

知事:

繰り返しになりますが、全てのSNSを利用されている方について、その利用については、人を傷つける、そして誹謗中傷につながる使い方はすべきではないということを申し上げています。

斎藤知事への刑事告発受理後、「〜含めて」が大幅に増加

さて、この「〜含めて」ですが、12月18日の会見で40回と、突然大幅に増加しています。

12月11日の回数がわずか7回であったことを考えると、たった1週間で6倍弱にも増加している計算です。

この12月11日から18日までの1週間、何があったのか…

振り返って見ると、この1週間の間で、斎藤知事にとって非常に不利な事案が起こっています。それは何かと言うと、

12月16日、斎藤知事への公職選挙法違反容疑の告発状が、県警・検察において受理される

というもの。

斎藤知事の公職選挙法違反の疑いは、再選後のかなり早い時期から取り沙汰されていましたが、その捜査が本格化するのは、刑事告発が捜査機関に受理されてから。

そのトリガーとなる「捜査機関の受理」が12月16日に発生し、ここから先の斎藤知事の発言は、場合によっては致命傷になりかねません。

また、捜査それ自体へのリスクだけではなく、公職選挙法違反の嫌疑がかかっている中、県政運営においても間違いや失敗があると、公選法違反との合わせ技で政局に持ち込まれる可能性があります。

そうしたさまざまなリスクがある中、

不用意な発言をして言質を取らせないようにするために、できるだけ個別具体の事案には言及せず、当たり障りのない一般論として答えるために、「〜も含めて」という言い回しを多用している

というふうになっているのではないかと思われます。

たとえば、告発受理の後のこれなんかは、非常に分かりやすい事例だと言えるでしょう。

読売新聞:

女性副知事という声も1期目の時は掲げられたと思いますが、今回どのようにそのあたりは考えていますか。

知事:

女性の職員が幹部職員でしっかり活躍していただけるという、職場環境づくりがすごく大事だと思っています。

副知事人事含めて、幹部職員へ登用させていただく方については、しっかりそのあたりも勘案しながら考えていきたいと思っています。

記者からは「女性副知事」という具体的なことを問われているにもかかわらず、斎藤知事の答えは「副知事人事含めて幹部職員」と、幹部職員人事の一般論に変えてしまって答えているといった具合です。

さくら

まあ、一般論化したところで「しっかりそのあたりも勘案しながら考えていきたい」と、答えとしては中身ゼロですけどね。

まとめ

以上、本日は、斎藤知事の口癖「〜含めて」について考察いたしました。

昨年の元西播磨県民局長をののしる会見において発せられた「嘘八百含めて」で多くの人が知るところとなった、斎藤知事の「〜含めて」という口癖。

この口癖は、個別具体の話について答えると具体が悪いときに、質問を一般論にすり替えて当たり障りなく答えるときに使う、斎藤知事のごまかしにおいて常用される手法です。

そして、その様子は斎藤知事への告発が受理され、一挙手一投足が捜査対象としてみられることが確定した後に、言質を取られないように慎重に答えようとすることで、一気に顕在化し、とても分かりやすくなった…という状況です。

斎藤知事が、記者会見において「〜含めて」と答えたときは、「その問いに対して、一般論でお茶を濁そう」として、まともに取り合おうとしない状況を意味しています。

この「〜含めて」の多様は最近本当に多く、このことが記者会見に真摯に対応していない雰囲気を増幅している印象です。

かつてフリーの菅野記者はここに鋭く切り込みましたが、ぜひ他の記者さんも、この「〜含めて」が来たときには、安易にそこで折れることなく、「一般論にすり替えないでください」と、食らいついていただきたいと思います。

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