
皆さん、こんにちは!兵庫県でギター女子をやっている、さくらです!
元西播磨県民局長による内部告発文書をきっかけに、斎藤知事やその側近たちのさまざまな問題が明らかになった、いわゆる「文書問題」ですが、これについては再び行われた兵庫県知事選挙において、斎藤知事が再選を果たしたことにより、一応の決着を見たかのように思えましたが…
一方で、兵庫県政の混乱は収まる気配がないどころか、さらに強まっているのが現状です。
そうした中、斎藤知事の選挙戦において、
SNS運営で主な役割を担ったとされる株式会社merchu(メルチュ)代表取締役の折田楓さんが、公職選挙法違反で警察・検察に捜索された
というニュースが流れました。
仮に折田楓さんが起訴され、執行猶予判決が出ると、斎藤知事は失職することになります。
折田楓さんの今後は、斎藤知事の運命を大きく左右することになりますが、果たしてどうなるのか…。
本日は、兵庫県在住のギター女子・さくらが、折田楓さんへの捜索と、今後どうなるかについて、考察してみようと思います。
株式会社merchu折田楓さん、公職選挙法違反の疑いで捜索
まず最初に、事案の概要をご説明いたします。
自らがnoteで公職選挙法違反を「告白」
2月7日、兵庫県西宮市にあるPR会社「株式会社merchu」の代表取締役である折田楓さんが、公職選挙法違反の疑いで捜索を受けたことが明らかになりました。
この事件は、兵庫県知事選のSNS戦略をめぐる疑惑から始まっています。
折田さんは、先の兵庫県知事選挙で当選した斎藤元彦知事の選挙活動において、SNS戦略を担当したとされています。

株式会社merchuは、広島や高知など、他自治体においてもPR案件を受注している、行政広報を得意としたPR会社のようですね。


問題の発端は、彼女が自身のnote上でその活動内容を公開したことでした。具体的には、折田さんは斎藤知事のSNSアカウントの管理やハッシュタグの統一などを手掛けたと主張し、これが
として注目を集めました。
報道によると、神戸地検と兵庫県警が合同で折田さんの自宅や事務所を捜索したとのことです。
折田さんは当初、選挙活動の広報全般を任されたと公開していましたが、その後一部内容を削除するなど、事態の収拾に動く姿が見られました。
今回の捜索は、折田さんが自身の広報戦略の成功を誇示する形で発信したことが、逆にその戦略の違法性を疑う火種となったとも言えます。
彼女の「キラキラ広報」と呼ばれるスタイルは、広報活動の新たな形として評価される一方で、今回のように批判の対象となるケースもあります。



merchuが手がけた広島市の広報も、だいぶ批判を浴びてましたしね…。




折田楓さんが証拠の任意提出を拒み、強制捜査へ
さらに、報道によると、
折田楓さんが捜査当局からの証拠の任意提出を拒んだことが、今回の強制捜査に至った要因の一つ
であるとされています。
折田さんは、関連資料の提供を求められる中で、その要求に十分に応じなかったため、立件の可否を判断するために証拠が不可欠であるとして、捜査当局は強制捜査を決断しました。
この一連の動きは、折田さんが自身の立場を守るために証拠隠滅の可能性があると見られる中で行われ、彼女の対応が捜査の進展を決定づけた形となりました。



斎藤知事の弁護士サイドから「カンモク(完全黙秘)しとけ」という指示が入り、それを律儀に守った結果、強制捜査された…という見方もありますね。
斎藤知事は「公職選挙法に違反したという認識はない」と主張
また、斎藤知事側は、折田さんへの支払いはポスター制作等の合法的な範囲でのものであり、



公職選挙法に違反したという事実はない
と主張していますが、ネット上ではこの対応に疑問の声も上がっています。
斎藤知事は、「公職選挙法に違反した事実はない」というものの、具体的なことについては一切言及を避け、



詳細は代理人弁護士に一任している
というばかりで、自分の口からは一切なにも説明しようとはしません。
加えて、その代理人弁護士・奥見司氏も、1度記者会見をしたきりで、以降は一切メディアの前に表れず、何も説明しようとしませんし、そもそもその記者会見も「本人に聞かないと分からない」「折田楓さんの最初のnoteは見ていない」などといった感じで、まともに説明ができていませんでした。
それに何より、
斎藤知事は、自らの主張において「ボランティア」としている折田楓さんが、自分の選挙のことで警察・検察から捜索を受けるという、とんでもないことになっているのに、折田楓さんを慮る態度は一切示していない
というところも、斎藤さんの冷徹さを示しているようで、非常に違和感があるところです。


【連座制】折田楓さんが公選法違反なら斎藤知事は失職
さて、今回の件、捜査の手は折田楓さんだけに及んでおり、斎藤知事はコメントを控えているものの、自身への捜査は入っていないとされています。
なので、



「逮捕・起訴されるのは折田楓さんだけで、斎藤知事は大丈夫!」
というふうに思っている方が一定いらっしゃるようですが、違います。
今回の件、
仮に折田楓さんが公職選挙法違反で起訴され、執行猶予付きであったとしても禁固刑以上が確定すると、連座制が適用され、斎藤知事は失職
となります。
連座制については総務省ホームページに記載がありますが、
連座制とは、候補者や立候補予定者と一定の関係にある者(秘書、親族など)が、買収罪などの罪を犯し、刑に処せられた場合には、たとえ候補者や立候補予定者が買収などの行為に関わっていなくても、候補者や立候補予定者本人について、その選挙の当選を無効とするとともに立候補制限という制裁を科す制度です。
※総務省ホームページより
というもの。
この制度の適用対象には、総括主宰者や出納責任者、地域ごとの運動責任者、さらには親族や秘書、選挙運動を組織的に管理する立場の人物などが含まれます。
特に
と認定されると、違反があった際に候補者への影響が大きくなります。この管理者とは、選挙運動の方針を決めたり、運動員を指揮・監督したりするなど、組織的な運動に深く関与する人物を指します。
今回、株式会社merchuの折田楓氏が公職選挙法違反の疑いで告発されています。折田氏は同社の代表を務め、従業員を統括しながら選挙運動に関与していたとみられています。
そのため、
折田氏が「組織的選挙運動管理者等」に該当すると判断される可能性は、十分にあり得る
と言えるでしょう。
仮に折田氏が選挙違反、特に買収罪などの重大な違反で有罪となり、禁錮以上の刑が確定した場合、斎藤知事にも影響が及びます。


なぜなら、先述のように、
連座制が適用されれば、知事の当選自体が無効となり、失職する
ことになるから。
今回の事案はネット上に多くの証拠が残っているとされ、立証のハードルはそれほど高くないとみられています。
加えて、公職選挙法に詳しい弁護士や専門家による告発も行われており、今後の捜査や、仮に起訴されたとした場合の裁判の行方次第では、
連座制の適用…すなわち斎藤知事の失職が避けられない
展開になる可能性も、大いに考えられるのです。



斎藤知事に関する連座制の適用は、別記事でもう少し専門的に解説しているので、あわせてご覧ください!




まとめ
以上、本日は、merchu折田楓さんが、兵庫県知事選挙における公職選挙法違反の疑いで警察・検察から捜索を受けたことを受けた、今後の想定される展開について、ご説明させていただきました。
折田さんが自身のnoteで選挙活動の内容を公開したことや、証拠の任意提出を拒んだことが、今回の強制捜査の背景にあります。
また、斎藤知事が「公職選挙法に違反した事実はない」と主張する一方、折田さんの立場と関係性が注目される中で、連座制の適用による失職も、可能性として十分あり得るのでは…という見解もあります。
折田楓さんに対する公職選挙法違反の疑いは、ついに捜索に至るという新たな局面を迎え、いよいよ本格的に斎藤知事の今後を左右しかねないフェーズに入ってきました。
もちろん、現時点ではまだ逮捕・起訴には至っておらず、今後の展開はまだ分からないのですが、兵庫県政の正常化に向けて、山が一つ動いたことは、間違いないでしょう。



