皆さん、こんにちは!兵庫県でギター女子をやっている、さくらです!
混沌としてきた兵庫県知事選挙ですが、内部告発への対応のまずさ等から議会に不信任を叩きつけられた前職の斎藤候補と、元尼崎市長の稲村候補が有力と目されているようですが…
実は前回知事選で斎藤候補の支援に回った維新の会系会派は、本来、元参議院議員の清水貴之氏を擁立し、支援するはずだったのですが、どうも見ていると、清水候補にはあまり勢いが感じられません。

という感覚を多くの人が持っていた清水候補ですが、SNSで大きなやらかしをしてしまい、図らずもその感覚が合っていたことが立証されてしまいます。
それは「清水候補、夙川が読めない事件」。
ただ、これは私個人としては「清水候補の知識がなかった」という単純な事情ではないような気もしています。
本日は、兵庫県在住のギター女子・さくらが、「清水候補、夙川が読めない事件」について、ご紹介しようと思います。
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元参議院議員、清水貴之候補とは
まず、今回の兵庫県知事選挙で、どうしても斎藤、稲村両氏の影に隠れがちな清水候補について、少し紹介させてください。
もともとはABCアナウンサー
清水候補は、1974年、福岡県生まれ。大学は早稲田大学を卒業し、1999年に朝日放送(ABC)のアナウンサーとして入社します。
ABCでは、関西人ならおなじみ「おはよう朝日です」の前段、「おはようコールABC」を担当。一方、社会人として働きながら、関西学院大学のMBAを取得します。



参議院議員へと転身
その後、2012年、衆議院議員選挙に兵庫4区から立候補するも落選。しかし、2013年の参議院議員選挙に日本維新の会から立候補すると、見事当選を果たし、参議院議員となります。
2019年の選挙にも当選し、2期目に入っていた清水候補でしたが、実はもともと、兵庫8区(尼崎市全域)の衆議院議員選挙において、公明党の中野洋昌衆議院議員の刺客として鞍替え出馬する予定となっていました。
しかし、兵庫県政が混乱する中、清水氏は兵庫8区の衆院選立候補ではなく、兵庫県知事選挙に立候補することとなったのです。



兵庫県民を驚かせた「夙川読めない事件」とは
そんな清水候補ですが、話題性に関して言うと、賛否両論ありながらも話題の中心にある斎藤候補と、県議と市長の経験を活かしながら手堅く支持を集めている稲村候補が中心で、
という、ある意味においてインパクトがある政治的生い立ちであるにもかかわらず、あまり支持が広がっているようには見えません。
そこからの挽回を図るべく、清水候補も精力的に活動を仕掛けるのですが、ここで事件が起こります。
午後は凪川、芦屋で活動を行いました。
連休中日のお忙しい中、大勢の方が応援に駆けつけてくださりました。
また、足を止めてくださった方々もありがとうございます!#ひょうごリスタート #チーム兵庫 #兵庫一丸 #兵庫県知事選挙 #芦屋 pic.twitter.com/zZErpbLV7K— 兵庫県知事候補 清水貴之(しみずたかゆき) (@CoTakayuki) November 3, 2024
なんと、兵庫県の地名である「夙川」を「凪川」と入力してしまっているのです。



誤変換ではなく、そもそも読み方が分からない
単なる誤入力・誤変換であれば「まあケアレスミスくらいあるよね」ということで笑ってスルーできるのですが、
「夙川」⇒「凪川」
は、見た目が微妙に似ているという間違い。すなわち、
ということになるのです。



夙川といえば、兵庫県西宮市を流れる川で、桜並木が有名。
阪急にも「夙川駅」があるなど、兵庫県の阪神エリアにかかわりがある人であれば、およそ読み間違うとは思えない地名なのです。
ましてや清水候補、関西学院大学の大学院を修了したとプロフィールに書いてあります。関学といえば西宮市にメインキャンパスがある大学で、阪急沿線に立地しています。
「なぜそんな清水候補が、夙川を読めなかったのか…」
清水候補、これは非常に痛い失点になってしまいました。
「清水候補ではなくスタッフのせい」説?
しかし、ここから先は私の推測になるのですが、
のです。
関西ローカル局のアナウンサーをしていれば、桜の名所・夙川を知らないわけはありません。
桜の絶景夙川 ~さくら名所100選~
兵庫県西宮市 pic.twitter.com/p14uNNDP22
— 世界遺産姫路の子 (@worldheritage_H) October 28, 2024
また夙川は阪急甲陽線に分岐する結節点にもなる有名な駅ですし、最近だと「さくら夙川駅の開業」というニュースだってあったわけです。
これを、清水候補が読めないとは考えづらい…
加えて、これだけの大規模な選挙に向けて運営されるSNSですから、本人一人で運営しているとも通常考えられず、おそらくスタッフが、投稿の大部分を作っていると思われます。
そして、そのスタッフの中に、兵庫県に関する理解が不十分なものがいて、「夙川」を読めなかったのではないか…
これが、私の見立てです。
維新は清水候補をどうしようとしているのか
このように、清水候補のスタッフの力量も問われるような事態になっているわけですが、そもそもそういった選挙戦術というのは、それを支援する政党が表から裏からバックアップするのが通常なわけですが…
清水候補は、建前として無所属で出ているとはいえ、立候補に至る経緯経過からして維新が放置して良いわけがありません。
一応、ポスターは多くの掲示板で貼られているとの情報があるとはいえ、全体的に清水候補の活動は他候補と比べて目立つとは言えません。
斎藤候補の支援に回る維新系の議員たち…
それよりも圧倒的に目立つのは斎藤候補の選挙戦術であり、そして兵庫県外も含め、維新系の地方議会議員の多くが、斎藤候補をサポートするような投稿を続けています。
維新は政党として斎藤元知事と袂を分かったはずなのに、です。
このような状態では、市井の維新支持者達は、いったい何を見て、誰に投票したら良いのか…混乱するだけではないのでしょうか。





まとめ
以上、本日は、兵庫県知事選挙の清水候補が、SNSで兵庫県の地名「夙川」を「凪川」と入力してしまったことで、



という指摘を受けてしまった事実について、お話しさせていただきました。
兵庫県知事の候補者ともあろうお方が「夙川」を読めなかったことは、シンプルに恥ずかしい話だとは思いますが…一方で、清水候補が「夙川」を読めないとも考えづらく、ひょっとするとスタッフのミスではないかという気もしています。
そして、清水候補の選挙スタッフの動き方を見る中で、あまりにも斎藤候補との熱量が違うこと、そして多くの維新系地方議会議員が斎藤候補を支援していることで、
「いったい維新という政党の政治的ガバナンスはどうなっているんだ?」
ということを、改めて考えさせられたのでした。
なお、兵庫県知事選挙は県外の方も注目しているとのことですので、この際兵庫県の魅力PRもしますが、夙川の桜並木、ホントにキレイですよ!阪急梅田駅から20分もあれば行けますので、来年の春とか、ぜひ見に来てくださいね!